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番外編

博士後期課程進学希望者に私が望むこと
(未定稿―今後さらに加筆する予定)

担当:佐々木嘉則

Last updated on 2008/05/25
(Y/M/D). 

(このページへのリンクは御遠慮ください)


博士後期課程の目的は、いうまでもなく

博士論文を書き上げ博士号を取得する

ことです。それならば、 

3年(+α)で博士論文研究を完成できる

ことが確実に見込める方が、入学有資格者ということになります。

ただし、実際にはこういう未来予測を直接的におこなうのは困難ですので、「過去の実績」「現時点での準備状況」という二つの観点から審査することになります。

したがって、博士後期課程を受験し私を主査として希望する方は、以下に列挙する条件を満たしているかどうかあらかじめ自己点検してください。(D進学のご相談を受けた時は、まずこのガイドラインにしたがい自己採点していただきます。学外からの進学希望で、特に相当する科目を履修していない場合は、出願前にご相談ください。入学後に該当科目を履修していただく場合があります。)―――なお、他の先生方は各々違ったお考えをお持ちだと思いますので、それぞれが主査として希望する教員から直接御方針をうかがってください。

なお、後期課程進学にあたっては担当教員(主査)の専門分野・理論的背景・方法論・方針との適合性も考慮してください。たとえ出願時点で既に研究者として高い能力と実績をお持ちの方であっても、私が主宰するゼミに進むことがご本人にとってさらなる成長飛躍につながりにくいと判断される場合は、他のゼミあるいは他の大学院をお勧めする場合もあります。研究者として優れた資質を持っておられる方だからこそ他校を勧める場合もありえますので、ご理解ください。(Don't take it personally.)

主査を選ぶにあたっては、研究を進めるにあたり専門的アドバイスを受けられることを確認すべきはいうまでもありません。専門知識は具体的には理論・対象・方法という3つのいずれかに大別されますが、この全てをサポートできる人物がみつからない場合、言語習得論に関する博士論文研究に取り組むならまず理論面の指導助言を受けられることを優先すべきだと考えています。理論的な方向付けがしっかりしていなければ、長期にわたる博論研究を適切に進めることはできないからです。逆にいうと、博士後期課程を志願する段階で理論的な方向付けが全く決まっていないようではお引き受けするのは無理です。

ゼミの入学者に決まった定員があるわけではありませんが、基本的にDゼミは精鋭主義を目指しています。経験的にいって、少なくとも第二言語習得論や心理言語学の分野では「量より質」の姿勢で臨んだ方が生産性が高い(=分野の進展に貢献する)からです。敢えてどぎつい表現を使えば、整備不良によるエンジントラブルや燃料切れなどによる不時着を繰り返しながら低空飛行を続けている学生を3人、博論審査合格までサポートするより、優れた業績を在学中から順調に出し他のゼミ生に対しても的確な指摘や助言を行なえる人材を研究者として世に1人送り出す方が、その後の研究活動を通じて得られる成果の期待値は高いと予測されます。

また、たとえ一機でも頻繁に不時着や緊急整備を繰り返されるとそのたびに空港の管制官や滑走路などの有限なリソースに余分な負担がかかり、他の航空機の運行にまで支障が生じることはいうまでもありません。

精鋭が毎年多数入学してこられて「多数精鋭」となれば素晴らしいことですが、その達成が困難な場合、合格基準を下げるよりは「少数精鋭」で臨む方が望ましいと考えています。

研究のテーマ・方向性

研究のテーマ/方向性が本講座の基本方針(心理言語学・認知心理学の観点に立つ言語習得あるいは処理研究)と合致していること。

知識・技能一般

  1. 第二言語習得論/言語発達心理学/実験心理言語学に関して広い専門的教養を有すること。
  2. 専門家とよぶに相応しい識見を有する分野を、次の3領域においてそれぞれ明示できること。
  3. 基本的な統計学および実験計画法の知識技能を有すること。
  4. 文献検索・文書情報管理・口頭プレゼンテーション・長文文書編集・数値 データ管理・ホームページ開設等の基本的なIT利用技術を有すること。
  5. 英語の専門論文からの情報を邦文論文と同様に活用できるに足る英文読解能力を有すること。

研究実績

  1. 仮説演繹法にしたがった研究を遂行する能力とその実績があること。
  2. 内容・形式の両面において認知科学界の標準的な作法にしたがい研究報告論文を執筆する能力とその実績があること。

ゼミの方針・手順の理解

学会等でのネットワーク

次の両面での専門性に対応する学会・研究会に所属し、活動していること。

博士後期課程への準備

  1. 2本以上の博士論文(うち少なくとも1本は本学の学位論文)を通読し、そのうち一本以上を詳細に分析した報告書を提出していること。 (分析の方法については問い合わせてください。)
  2. 博論公開発表会に3回以上出席したことがある(うち少なくとも1回は本学主催)こと。
  3. 博士論文の研究計画が
  4. 所定の年限内に博士論文研究を完成する強い意志を有すること。
  5. 博士後期課程において独立した研究者として研究を進められるだけの、精神的安定性および自己節制と思考の柔軟性を有すること。
  6. 学外での研究上のネットワークを自力で開拓育成する意欲とスキルを有すること。 以下はその例です。
  7. 上級生を含む他の学生と良好な人間関係を保ちながら妥協無く相互批判することができるだけの協調性および学問的真摯さと批判精神をともに有すること。
  8. 博士後期課程の育成システム(特に「第二言語習得論演習(1)」の討議方式)を
  9. なぜ本学の本講座を受験し進学を望むのか、他大学/他講座との対比において説明できること。

本学の博士前期課程に在学している者に対する付加条件

  1. 研学の進行状況に関する「ポートフォリオ」を毎回(年4回)提出していること。
  2. M1の2月末(2006年度入試からは「12月末」)までに、専攻領域の「ミニレビュー」を書き上げ提出していること。
  3. 上記の「ミニレビュー」を、M2の春学期終了までに習得論MDゼミで発表し検討を仰ぐこと。
  4. 遅くともM2の春学期開始までに進学希望(あるいは興味)を担当教員に伝えて相談し、9月下旬(30日しめきり)までには正式に申し込んでいること。
  5. 「応用心理言語学特論」「同演習」「同実習」を履修済みであるか、あるいはそれに相当する内容を理解咀嚼していること。
  6. 前期課程を通じてMDゼミ(「第二言語習得論演習」)に継続参加 していること。

他大学の博士前期(修士)課程から進学を希望する方へ

  1. 願書を提出する前に(できるだけ早い時期に)一度は御相談ください。
  2. お書きになった論文を、RQ表に沿って整理したものを提出していただきます。RQ表については、『第二言語習得・教育の研究最前線2004年版』掲載の拙稿「定量的研究の計画・成果を、リサーチクエスチョンを軸として分析する一技法」をご覧ください。私が主宰するゼミではこの整理表を軸に据えて討議を進めるので、このやり方になじめない方は受験を再考なさった方がよろしいでしょう。

本学からの受験者と他大学からの受験者では、合否基準が異なるのか?

私は基本的には同じ規準、すなわち「3年(+α)で博士論文研究を完成できることが確実に見込めるか?」で合否を判定したいと思っています。

ただし、規準が同じであるということは必ずしも指標が同一であるということを意味しません。たとえば面接試験で試験官が発した質問に対する受験者の答えが満足のいくものでなかったとしても、ゼミでの平素のパフォーマンス等により「この人はこの程度のことは確実に理解しているはずだ。」という確信がもてるのであれば、「緊張していて質問の意味を取り違えたのだろう。」と好意的に解釈することがありえます。ところが学外からの受験者の場合にはそういう判断の材料がない場合がほとんどなので、提出論文等の書類の質および試験場でのパフォーマンスだけで合否を判定するほかありません。

逆にいえば、学内からの受験者であることそれ自体が有利なのではなく、M1の時に優れたミニレビューを書いて提出したり修士課程在学中からMDゼミに積極的に参加して議論に貢献したりして平素から自分の資質を実証することにより、はじめてその立場を有利に活かすことができるわけです。

合格したら

  1. 後期課程の入学試験の前に提出した投稿原稿の草稿を、春休み中にさらに推敲しておいてください。新学期がはじまったら直ちに、投稿予定の原稿をMDゼミで検討します。
  2. レビュー論文の企画書も春休みの間に書き上げておいてください。これも休みあけ(入学直後)のMDゼミで検討します。
  3. 新D1の方には、スケジュール管理などにおいてゼミ運営の主力を担っていただきます。
  4. 必要単位はなるべく早いうちに取得した方が安心できます。先輩の体験談を参考に計画をたててください。
  5. 授業料を節約したいなら、春学期に休学して秋学期に復学するのが経済的です。(秋学期〜春休みは、後期課程の学生が単位取得できる科目が多数開講されます。)
  6. 博士論文原稿を受理し審査するにあたっては、少なくとも以下の準備ができていることが基礎条件となります。

「他の道はないのか?」 という方のために

奨学金受給者・学生寮在住者のための注意書き

(まだ不充分ですが、今のところ以上です。)

言い訳

以上の基準を私自身がD進学時点で全てクリアしていたかというと、そんなことは全くありません。しかし、ITの革命的な進歩やそれに支えられた研究情報データベース・ML・オンライン雑誌ほか各種情報網の発達、さらに当該分野における良質の入門書・概説書・論文集など専門文献の充実ぶりも含め、学習環境が当時に比べれば比較にならないぐらい改善されているので、敢えて自分のことは棚に上げて高い基準を掲げることにしました。(都合のいい喩えですが、同じく百メートル走といっても50年前に出した「11秒フラット」という記録と今日の「11秒フラット」という記録から、数字だけを抜き出して単純に比べてもあまり意味はありません。)

これまた手前味噌ですが、地道な努力を続ければ修士修了までには上記の基準におおむね到達できるような、随分親切な勉学環境を本学では提供しているつもりです。

言い訳ついでに言っておくと、私が卒業した北米の大学院では修士修了後、博士号取得にさらに5〜6年ぐらいかけるのはごく普通で(私も6年かけました、あるいはかかりました)、修士課程を修了してからもさらに2〜3年分相当の科目履修を課する大学院が多いのに対し、本学では博士後期課程の単位履修要件は10単位と極めて軽く、そのかわり学位を3年前後で取得することを期待している、という違いもあります。

基準設定の根拠―「博士(後期)課程に入学するためには、博士論文の要件が何であるか、それを達成するために何が必要か、を理解している必要がある」

上には「高い基準」と書きましたが、与えられた条件・目標から考えるとこの基準は論理的な帰結だとも考えています。博士論文を書き上げるには、どういう手順で研究を進め、そのためにさらにどんな知識や技能を身につけなければならないか、どういう研究が実現可能かがわかっていないといけません。その手順を記した文書が出願時に提出する「研究計画書」です。当然、説得力のある研究計画書を書き上げるためには、博論研究というのはどういうもので博士論文とはどういう構成と内容をもつ文書なのかを理解していなければなりません。したがって、修士課程在学中に博論を読み博論発表会に出席することは不可欠です。「どれから読んだらいいかわからない」という方には、まず次を手にとることをお勧めします。

  • 文法・語彙習得を研究する方には→松田文子さんの博論
  • 読む・書く・聞く・話すのスキル習得を認知科学的観点から研究する方には→鶴見千鶴子さんの博論

また、博士論文では最低限でも修士論文以上の水準の研究報告を連ね、そこから当該分野の第一人者といえるレベルのまとまった業績をあげる必要がありますから、修士論文研究で要求されるような研究報告の作法や文書管理・文献探索などの研究の基本動作はひととおり身につけていることが前提です。さらに、博士論文研究につながるような研究実績が入学前に既にあることを示し、その延長上で無理なく博論が完成できることをわかりやすくプレゼンしてもらえると審査にあたる者としては安心できます。

研究実績を重視する理由の一つは、博論研究にとりかかるに先立ち「理論」「研究対象」「方法」の各領域においてそれぞれ研究者としての専門知識が身に付いているかどうか(あるいは、各領域でそれぞれどういう専門知識をさらに深めていく必要があるのか)を判断したいからです。なお、この3領域の中でも博士後期で特に大切なのは(広い意味での)「理論」です。理論の裏付けのない研究は単発の「発見」「報告」に終わってしまい、そこから次の意義あるリサーチクエスチョンを産み出してさらなる研究を続けることはできません。(第二言語習得論や心理言語学の分野では、理論的基盤のない研究報告が博論として認められることはまずありません。)

逆に研究の理論的動機がしっかりしていれば、たとえ対象がかわっても有意義な研究課題を設定することができますし、そのためにはどのような方法論をとればよいかも的確に判断することができます。

なお、文法習得を研究している人の場合、単なる記述的な言語学知識だけでなく、習得に関する理論が要求されることに留意してください。たとえば待遇表現の習得を研究したい場合、単に待遇表現に関して詳しいだけでなく、その習得過程を説明する理論が求められます。同様に、読解やライティングの技能の習得を研究する場合も、単に規範的な修辞法や教授テクニックのあれこれをよく知っているだけでなく、学習者の内部で起こっている心的処理を説明する理論がないと博論としてまとめることは困難です。(できあいの理論に頼るのでなく自分で新しい理論を作ってもよいのですが、それには相当な覚悟が必要です。)

修士論文研究の総合的な完成度を判断する目安として、修士課程修了予定者に対しては「遅くとも5月の連休明けまでに学術雑誌に投稿できるレベル」を念頭においています。そのためには、修論提出直後に受験準備を兼ねて投稿原稿を準備した方が効率的です。後期課程入試直前の1月後半から2月にかけてはまだ記憶がフレッシュで、頭も活性化しています。

こういった研鑽の過程を効率よく支援するために、「第二言語習得論演習」(MDゼミ)では各自が執筆した研究報告や概観論文を、学術雑誌の査読方式にならってピアレビュー形式で検討することにしています。(この過程を経て、自分の直接の専攻領域以外の論文に対しても妥当な意見や批判を加え、ああるいは的確な質問を発することができる、「目利き」になることを期待しています。これが可能になるためには、第二言語習得論および心理言語学全般にわたり少なくとも概説書レベルの基礎知識は前提条件になります。こういった視野の広がりは、自分の研究を進める上でも様々な形で生きてきます。)私を主査に選んだ場合、この演習授業が大学院生の研鑽の一つの核になります。ゼミ運営の実務はD1に委ねるのが慣例ですから、あらかじめその手順に通暁ていることは必須です。

過去の経験からいって、せめてこの演習授業レベルの討議検討を経ないと学界で評価を受けるような論文はなかなかうまれてこないようです。(本音をいえば、このゼミの討議でも、各個別テーマの一線の専門家の水準からみればまだ甘いと思っています。)したがって、今年度からは博士前期課程の間に「第二言語習得論演習」(MDゼミ)に継続的に参加していることを後期進学の一つの条件にしました。後期課程在学生の研鑽ぶり、特に修士論文研究を学術雑誌に投稿する準備で苦労している様子を間近で見聞しその草稿を批判的に読んでフィードバックしてあげることを通じて、研究という営為を長いスパンでとらえることができます。(投稿論文にまとめる過程ではじめて、深いレベルでの研究の意義や理論上・方法論上の問題点が明確に浮かび上がってくるのが通例です。)それにより、長期的な見通しにたって自分自身の修士論文研究の課題・理論構成や方法論を選ぶことができます。

研究課題選びのもう一つの準備として、M1の間に専攻領域の先行研究をまとめたレビューを書くことを求めています。(2年間で修了するつもりなら、M2になってからでは先行研究をじっくり読み込むような時間的・精神的余裕はありません。)

修士論文を博士論文研究の準備と位置づけるなら、それに適した問題設定や方法論選択の必要があります。(修論としてはそれなりにまとまっていても、博論への発展性が見込めない研究テーマもあります。そういうテーマを選んでしまうと、博士後期課程進学にあたって非常に不利です。たとえ入学できたとしても、博論完成までに大変な回り道をすることになります。)したがって、博士後期課程進学を考えているなら、M1の間に一度は相談に来ることをお勧めします。また、後期課程で主査になることを望む教員には修士論文の審査に参加してもらうのが当然ですから、審査教員が決まる前のM2の9月末までには正式に進学希望を伝えてください

このような本講座の方針や特徴を充分に理解し自分の学習スタイルとの適合性を確認した上で進学しないと、後期課程に入学してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりません。もしそうなったら双方にとって重大な損失です。したがって、進学を希望なさる方には、「なぜ(他大学・他講座でなく)本講座に進学したいのか」を説明していただくことにしています。具体的には、本講座以外に検討した大学名や講座名をあげた上でそれぞれの得失を説明していただきます。その際、本講座に進むことによるマイナス面(必ずあるはずです…一つも挙げることができなければ調査不足です)も説明していただきます。

さて、本学では日本語教育関係で5人の教員が博士後期の指導にあたっていますから、全員が同じ分野で労を重ねるよりは、それぞれ専門知識を有する分野の研究を志す大学院生を分担してサポートした方が効率的かつ効果的であることは当然予測できます。私の場合はどちらかというと仮説演繹法にもとづく定量的な第二言語習得/心理言語学研究とのつきあいが長いので、この分野の研究の検討をMDゼミの中心に据えたいと思っています。より具体的には、「日本言語科学会」で交わされているような議論や論題を念頭においています。そこで密度の高い討議を続けるためには、基本的な統計学の知識技能仮説演繹法的な研究の進め方には通じていてほしいと思っています。(因みに、私を主査としない学生がMDゼミに参加する場合も、研究領域(SLA/心理言語学)か方法論(定量的/仮説演繹的アプローチ)の少なくともいずれか一方において接点のある方でないと、お互いに得るものは多くないと思われます。)

学内のサポート体制がどうであれ、全ての分野の専門家が学内に揃っているわけではありませんから、学外の研究情報ネットワークを自力で開発することは必須です。そのために必要な対人スキルは博士後期課程に入ったからといって急に身に付くものではないので、前期課程の間にいろいろな研究会や学会に参加して経験的に学び取る必要があります。

以上のように多角的に勉学/研究を進めるにあたっては、定期的に自らのあしどりを振り返ることも必要です。そのため、定期的にポートフォリオを提出してもらうことになっています。

そして何よりも大切なのが、長期にわたり自力で研究を進められるだけの、意志の強さ、精神的安定性および自己節制と思考の柔軟性であることはいうまでもありません。逆に精神的に脆い方・自分をコントロールできない方(例えば人前で簡単に泣き出してしまうような人)・頭の硬い方は、そのままの状態では研究者には不向きだと思います。

どうやって基準を達成するか

  • 統計学・実験計画法の基礎知識は「言語教育統計」「言語教育統計演習」を通じて得られます。
  • 論文執筆の基本的なお作法や研究のためのIT利用技術は「応用日本言語学研究法実習」で扱います。
  • 仮説演繹法的な研究の進め方は「応用日本言語学研究法実習」で紹介するほか、担当講師主宰のM1ゼミ(「応用心理言語学」)および修論ゼミ(「応用日本言語学研究法演習」)でも議論の中心に据えます。
  • 第二言語習得・言語心理学の概説書はコースのホームページでご紹介しているほか、お問い合わせがあればご返事します。
  • 「理論」「対象」「方法」においてどのような専門性を追求するか、それをどうやって達成するかは、毎学期提出の「ポートフォリオ」で報告していただきます。必要があれば相談に応じます。
  • M1を対象に、ミニレビュー執筆をサポートするためのチュートリアルを開きます。
  • 早い段階でご相談いただければ、修論テーマが博論に発展させられるものかどうかご相談に応じます。
  • 学外のネットワークについては、 「応用日本言語学研究法実習」で情報交換します。
  • 「第二言語習得論演習(1)」(MDゼミ)のスケジュールは前期課程の学生にもお知らせします。博士論文発表会はコース内のメーリングリストや日本語教育コースのホームページ上にお知らせが載ります。
  • 本学認定の博士論文は、人間文化創成科学研究科の図書室で閲覧できます。多くの博士論文は審査合格後数年以内には出版社から刊行されます。

 

博士後期課程入試の口頭試問で、私がよくする質問

  • 志望動機について
    • いつごろ、受験することを決めましたか?
    • どうして後期課程に進学したいのですか?
    • どうして本学への入学を希望するのですか?/どうして私を主査に選んだのですか?本講座の趣旨・方針に納得しましたか?
    • 本学/当講座の欠点・限界を指摘してください。
    • 他にはどの大学を検討しましたか?本学とくらべた得失を説明してください。
    • 志望校の選定にあたり、どのようにして情報を集めましたか?
    • 併願の場合
      • 両方合格したらどちらに進学しますか?
      • それはなぜですか?
    • 単願の場合
      • どうして他校を受験しなかったのですか?
      • 絶対に合格できる自信があったのですか?
      • 不合格だったらどうしますか?
  • 修士時代の実績について
    • 自分の修士時代の勉学ぶりを採点すると、百点満点で何点ぐらいですか?満点でない場合、どのようなところを減点したのですか?減点部分は今後挽回できますか?
    • 修士時代の実績で自信があることは何ですか?
  • 修士論文について
    • なぜこのテーマ・研究方法・理論枠組みを選んだのですか?
    • 修論研究(あるいはその他の提出論文)はどこかの学術雑誌に投稿しましたか?/どこかの学会で発表しましたか?
    • 投稿済みの場合
      • 審査結果はかえってきましたか?どんな内容でしたか?
      • なぜその雑誌を投稿先に選んだのですか?
    • 未投稿/発表の場合
      • どこに投稿/発表する予定ですか?
      • いつごろ投稿/発表できますか?
      • 投稿予定の原稿を4月のMDゼミで発表することができますか?
    • 自分の修論研究の新奇性は何ですか?
    • 自分の修論研究の弱点・限界は何ですか?
  • 入学後の勉学・研究指導体制など
    • 外部からの受験の場合、修士課程向けの統計学に関する科目(「言語教育統計」「同演習」)、研究方法論に関する科目(「応用日本言語学研究法実習」)および心理言語学に関する科目(「応用心理言語学特論」「同実習」)の科目にも出席してもらうことを原則としています。その曜日に大学に来ることはできますか?あるいは、受講の必要がないといえますか?
    • 副査はどの先生にお願いしようと思っていますか?それはなぜですか?
    • 研究の進行状況に関する報告書(ポートフォリオ)を1年に4回提出することはできますか?
    レビュー論文について (「第二言語習得論演習1」)
    • どのようなテーマでレビュー論文を書こうと思いますか?
    • そのテーマは博論研究とどう関連しますか?
    • 新学期がはじまる前に企画書を提出できますか?
  • 修士課程の学生に対する指導助言について
    • 修士課程に入学したばかりの後輩に対して一言アドバイスを言うとしたらどんなメッセージを伝えますか?
    • 修士課程在学中の学生の研究テーマ選びや進路選択に対し、先輩として助言を与えることはできますか?
    • M1向けの研究方法論の実習授業を1〜2コマ受け持つことはできますか?どのような研究方法について実習しますか?
  • 研究者としての準備
    • 学外の研究者とどのようなネットワークを持っていますか?あなたが活発に参加している学会や研究会を挙げてください。
    • これまでに誰の博論を読みましたか? その研究の長所と限界はそれぞれ何ですか?
    • 「段位判定表」にしたがい、あなたの現在の研究能力が何段あるいは何級か、自己判定してください。
  • 英語能力
    • 英語の論文を苦にせず読むことはできますか。
  • 博士論文計画について
    • なぜこの研究テーマを選んだのですか?博論としてまとめるに足る、充分な発展可能性があると思いますか?
    • あなたの博論は、学界に対してどのような貢献を果たしますか?
    • 博論研究を進めるにあたって、どの理論を主軸にすえますか?(あるいは、どのような理論を構築するつもりですか?)なぜその理論を選んだのですか?
    • 博論研究を進めるにあたって、主としてどのような方法論を援用しますか?なぜその方法論を選んだのですか?その方法論について充分な専門知識があると思いますか?/今後どうやって身につけますか?
    • あなたが読んだ博論とくらべて、あなたの研究計画は深さと広がりの両面で充分な水準に達していると思いますか?
    • この研究計画は実施可能ですか?どのぐらいの期間で完成できますか?
    • 研究計画を立案するにあたって誰に相談しましたか?
    • 博士号とは、ある分野で世界一の業績を挙げたことのお墨付きです。あなたは何に関して世界一の業績をあげようと思っているのですか?あなたの研究を「世界一」にする強みは何ですか?
  • 博士号取得後の進路について
    • あなたは何の専門家になりたいのですか?
    • どのような進路を考えていますか?その計画とあなたの博論構想とはどのように関連していますか?
  • プレゼンについて
    • 何回ぐらい練習しましたか?
    • 誰かに見てもらってコメントを求めましたか?
  • 研究の方向性
    • あなたの研究興味に照らして、理論・対象・方法の各面で最も親近感を感じるのはどの学会ですか?
    • 言語科学会(または、研究テーマにより教育心理学会、教育工学会、日本読書学会、第二言語習得研究会)に入会していますか?
    • 言語科学会の年次総会に出席したことがありますか?/今後出席する予定はありますか?
    • 言語科学会の年次総会で発表したことがありますか?/今後発表する予定はありますか?

 


 

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